信州の厳しい寒さの中でも、機械設備に過度に頼らず、自然素材と設計の工夫によって快適な室内環境を実現した高断熱住宅です。壁・屋根まわりの断熱計画に加え、長い軒、地下空間の蓄熱性、自然な空気の流れを活かすことで、外気温の影響を受けにくい安定した住環境をつくり出しています。冬場でも室内温度の変化は穏やかで、日射や薪ストーブの熱を効率よく取り込みながら、家全体がゆっくりと温度を保つ構造となっています。

また、木や漆喰といった素材が持つ調湿性や質感も活かされ、断熱性能だけでなく、空気の清らかさや居心地の良さにもつながっています。伝統的な木造の考え方と現代の断熱技術を組み合わせた、地域の気候に寄り添う住まいの事例です。

室温計測グラフ

施主様による実生活下での室内外の温度計測データをもとに、冬期(2025/11/21〜2026/2/20)の温熱環境を可視化しました。

平均気温の推移

単位:℃

最寒日(2026/1/23)の24時間推移

単位:℃

計測結果の要点

現地外気温
最低 -10.9℃
リビング
平均 21.5℃
2階
平均 17.4℃
地下
平均 10.4℃

外気温が-10℃を下回った日でも、リビング・2階・地下の温度が大きく崩れにくい傾向が確認できます。

※ 実生活下での実測値(日射・薪ストーブ・換気・開口部の開閉等を含む)です。住宅性能のみで同一の温度を保証するものではありません。